Day 2
15:15- 16:30

伝統工芸から始まるエシカルなものづくり

  • JP
Breakouts

日本の伝統工芸はいま世界中から注目を集めており、第二のジャポニズムとも呼ばれています。
インバウンド、特に富裕層が伝統工芸の里を訪ねるような流れも出ている中、一方でそれをどう存続させるか、しかもサステナブルな形でという課題もあります。同時に、エシカルなものづくりという視点で考えると、自然素材を使う、手作りであるなど、そこにはヒントがたくさんあります。
伝統工芸にそうした視点を学びながら、どうこの産業を持続可能にするか、様々な取り組みを実践されている方と議論します。

登壇者情報

生駒 芳子 【Facilitator】
ファッション・ジャーナリスト
アート・プロデューサー
日本エシカル推進協議会 会長
文化庁 文化審議会 文化経済部会 臨時委員

VOGUE、ELLEの副編集長を経て2004年より「マリ・クレール」の編集長を務め、独立。ファッション、アート、デザインから、社会貢献、エシカル・ファッション、クール・ジャパンまで、カルチャーとエシカルを軸とした新世代のライフスタイルを提案。2017年より、伝統工芸をベースにしたファッションとジュエリーの開発ブランド「HIRUME」(https://www.hirume.jp)をプロデュース、クリエイティブ・ディレクションする。

石上 賢
株式会社丹青社
B-OWND室
室長/B-OWNDプロデューサー

1992年、愛知県にて、画家の父、画商の母の元に生まれる。
10代からアート作品の販売をはじめる。国内芸術家の経済活動における困難さを目の当りにし、大学在学中よりアーティストのプロモーション活動を開始する。

アート作品のコンセプト立案、WEB・映像制作そして100を超える展覧会の企画等に携わる。国外では、ヴェネチア、ニューヨーク、香港などでの個展やアートフェアの企画販売の実績を持つ。アートに関する企画・プロモーション全般を行う(株)ART BASE PROJECTを設立。

2016年、(株)丹青社に入社後、これまでの経験を活かしアート工芸を中心とした日本の美意識と現代要素を掛け算した新規事業の開発に従事する。2019年、アート・工芸×ブロックチェーンのプラットフォーム「B-OWND」を立ち上げ、プロデューサーに就任。アーティストのキュレーションをはじめとする本事業に関する戦略・企画を構想し、日本のアート・工芸作品の価値を高めることを目指している

上保 大輔
貝印株式会社
取締役上席執行役員 サステナビリティ推進・研究開発管掌

1969年東京都生まれ。バブル期を高校・大学で過ごし、大量消費社会の中で価値観を形成。その後、広告会社勤務を経て1999年に起業。成長した同社を上場企業にバイアウトして取締役などを歴任。2014年から貝印株式会社にジョインした。2010年頃からエシカル、サステナビリティの重要性を学び、2012年には日本国内での地域再生ベンチャーの設立や、国連のリオ+20(Future We Want)に向けた日本の一般セクターの提言のとりまとめに関わるなど、持続可能な社会の実現に向けた活動を開始。貝印グループでは2016年からSDGsと経営体系の統合を進めている。現在は研究開発、地域サプライチェーン、食品ロス削減のための活動などを貝印の将来投資として進めている。

細尾 真孝
株式会社細尾
代表取締役社長

1978年、元禄元年(1688年)より織物業を営む西陣織の老舗、細尾家に生まれる。
大学卒業後、音楽活動、大手ジュエリーメーカーでの勤務を経て2008年、細尾に入社。
西陣織の技術・素材をベースにしたテキスタイルを海外に向けて展開する事業を開始。建築家・ピーター・マリノ氏のディオール、シャネルの店舗に使用されるなど、世界のトップメゾンをクライアントに持ち、また、アーティストとのコラボレーションも積極的に行う。
2021年著書「日本の美意識で世界初に挑む」をダイヤモンド社より上梓。