Well-Being産業の創出へ向けて、ワークライフバランスの生活動線をどう設計するのか
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20世紀初頭の工業化とともに労働時間が大幅に短縮され、いかに“余暇(leisure)”を過ごすかという課題が生まれ、ディズニー、ハリウッド映画、テーマパーク、ゲームといった巨大な“レジャー産業”を生み出しました。
今後、ITやAIが導入されるとリモートワークのみならず、より効率的な仕事が可能となり、“ワークライフバランス”がもっと重視されていくことでしょう。例えば、健康一つをとっても年1回の健康診断では無く、逐次、健康データをチェックしながら、食事から運動、睡眠までの健康管理、家庭から職場環境までの滞在と移動における生産管理や精神衛生管理がテーマとなり、その時、“Well-Being産業”が創出されるといっても過言ではありません。
その時、仕事と生活における Well-Beingな動線をどのようにデザインしていこうと企業が考えているのか。マクロな生活インフラから職場・家庭の現場まで、未来の暮らし方を議論します。
登壇者情報


環境設備エンジニア
エネルギーデザインの視点からさまざまな建築プロジェクトに携わる環境設備エンジニア(主に空気のエンジニア)。ロンドンの歴史的な街並みに魅了され渡英し、歴史的建造物の保存や改修について学ぶ。デンマーク人との結婚を機にデンマークへ移住後、デンマーク工科大学院にて建築環境工学修士課程を修了。2017年より現在の職であるhenrik-innovationに加わる。 コペンハーゲンの運河沿いに建設予定の「ウォーターカルチャーハウスコンペティション」では、隈研吾建築都市設計事務所率いるデザインチームの一員として最優秀賞を受賞。プロジェクトには、エネルギー消費、室内環境及び長期持続可能性の観点から、建物のコンセプト作りに貢献した。デンマークを中心に様々な建築家たちとコラボレートしてよりサステイナブルなモノづくりに貢献している。


イノベーション戦略本部
マネージャー
1991年東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)に入社。本社経営企画部、各支社で経営戦略や中長期計画の策定・推進、CSR、ESG経営推進業務等に従事。2020年より技術イノベーション推進本部(現イノベーション戦略本部)にて、モビリティ変革コンソーシアムの事務局長、コンソーシアム全体運営を推進。 2023年4月よりWaaS共創コンソーシアム事務局長。
横浜国立大学大学院国際社会科学研究科博士課程修了 博士(経営学)
著書「民営化企業の経営戦略と組織変革」交通新聞社、「WaaS(Well-being as a Service)モビリティ変革コンソーシアムによるスマートシティへの挑戦」LIGARE 、「新世代オープンイノベーション JR東日本の挑戦」(共著 原田裕介)日経BP