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人材流動化時代における人的資本と多様性:未来を切り拓く人財力を構築
長期雇用が定着していた日本で、急速に人材流動化が進展してきた。人材流動化時代は多くのことを変化させるが、「人的資本」と「多様性」は人材流動化時代のキーワードである。従来は社内の出世競争で昇進・昇給が決まったが、人材流動化時代になると、組織内外における人的資本の重要性に基づいて昇進・昇給が決まってくるため、個人にとって自身の人的資本の質を高めることが非常に重要となる。同時に、「多様性」を包含(Inclusion)できるかどうかが、組織にとって優れた人的資本を有する人財の採用・定着に不可欠となる。
本セッションでは、人材流動化時代という新たな世界で、未来を切り開く人財力を構築・活用する方法を議論していく。
登壇者情報
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国際マネジメント研究科
教授
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青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(通称・青山ビジネススクール)教授
2005年より現職。
日本能率協会グループで月刊誌「人材教育」編集長等を歴任後、英国に留学。リーズ大学で修士号(MA in HRM)取得、バース大学で博士号(PhD)取得。博士課程は学費全額・生活費を含む奨学金を取得。
専門は、人材マネジメント、組織行動、組織論、戦略論、国際経営比較など。
厚生労働省・総務省・内閣府・東京都・横浜市等で各種委員・委員長を歴任。
主要著書に「日本型賃金制度の行方:日英の比較で探る職務・人・市場」(PhD論文の日本語要約版)、「HRMマスターコース:人事スペシャリスト養成講座」「戦略人事論:競争優位の人材マネジメント」「組織行動:理論と実践」「マネジメント研究への招待:研究方法の理論と実践」「ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定:人的資本理論:賃上げ・リスキリングを実現するマネジメント」(すべて単著)などがある。
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大学・社会人カンパニー
執行役員 社会人教育事業領域担当(Udemy日本事業責任者)
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ソフトバンクグループ株式会社にて経営企画・グループ会社管理、事業再生・国内外投資業務などに従事。2015年9月ベネッセコーポレーション入社。2018年4月よりUdemy事業を中心とした社会人向けリスキリング事業の責任者となり、2024年4月より現職。
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上席執行役員
HRコンサルティング事業部
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経営全般からマーケティング戦略構築、企業の独自性を生かした人事戦略の構築など、幅広いコンサルティング分野で活躍中。年商1000億円超メーカーのM&Aに際し、グループ会社人事制度の統合支援と幹部教育を実施し、グループ理念とミッションを軸としたグループ戦略の推進とマネジメントレベルの向上を実現するなど、企業の競争力向上に向けた戦略構築と、強みを生かす人事戦略の連携により、数多くの優良企業の成長を実現している。